憶 深いところでおもうこと。
ご無沙汰しておりました。
130日以上このブログを離れておりましたが、
みなさま、おかわりございませんでしょうか?
100の漢字を取り上げて、200まで。と思っていたのですが、
このブログの構成を見てお分かりの通り、
アフィリエイトを多分に意識して書いていた思いが、
ぷつっと切れてしまい、「飛んで」しまいました。
この数ヶ月、会社員みたいになってみたり、
コンビニの店員に四半世紀ぶりになってみたり。
絶望とまではいくわけもありませんが、一度は何か大切なものをどっかに置いて、
情熱の炎を小さくしてみようと試みていました。
その間、北海道では震災が起こりました。
ほんとに、無事無難の何と有難きことか。このまま荷造り決定。#地震 #札幌
僕の暮らしていた東区では、
地盤が弱くて、市内でも稀な大きな揺れに見舞われました
その後の停電と余震。
就寝中の揺れでしたが、咄嗟に横浜で体験した東日本大震災の記憶が蘇り、
怖くて怖くて眠れない日々が続きました。
燃えているような空でした。加工なし。#空 #夕暮れ #ちょっと怖かった
こんな空を見上げながら、
今一度、自分という生き物のことを問い詰める時間を過ごし、
いろんなことを片付けてシンプルに生きる誓いを自分に立てることにしました。
僕には、お金がありません。
お金がないということは、人の役にまるで立っていないことと、
僕の価値観がそう言い続けてきました。
でも、人の役に立ちたい。
一番自信の持てることって一体なんだろう。
考えるまでもなく、僕は、書道しかありませんでした。
シンプルになるための荷造りを進めながら、
新たな誓いも同時に自分の心に種として蒔き、
信じる。ということの良質な水を与えることにしました。
寒い!遂に一桁気温!感謝と誓いのお詣りに伺いました。#北海道神宮 #ありがとうございます
新たな住まいは、本を読むかのように静かに生きられる場所にしたい。
そんな思いが通じてか、凛と澄んだ街並に越すことができました。
頑張らなきゃ。とか、稼がなきゃ。とか、しっかりやんなきゃ。
とか。
そんなこと、なんども思ったし、誓ったし、言われなくともやってきたわい。
それでもうまくいかない時はどうする?
その全てを止めてみるんだよ。
ただ、今感じてることを信じてほくそ笑みながらやってみるんだよ。
そして、失敗も恥も笑ってやるんだよ。
して、自分っていう自分を見て、こいつこれならこんくらいできるんじゃなかろうか。
ってやらせてみる。
成功とか、ダメだとかそこに答えを見つけるんじゃなくって、
ただ渇きに潤いをひたひたと与えてやるだけ。
そしたら、ちょっとすっとしてきて、
そんな風に、スルスルっと泳ぐように日々が過ぎて行くのを感じるようになりました。
たくさんの記憶を、僕は、心というものに刻んでゆきたいと思います。
書くということは、僕にとって、石に刻むことと非常によく似ています。
記憶の石にどれだけのことを刻んで行けるだろうか。
そう考えたら、自分の今までを一度は何かに彫り込んでみてもいいのだろうと思い、
社会というものに、も少し寄り添えるような、小さな舟を用意してみました。
この舟の名の由来は、また書こうと思います。
「雄」の漢字 the leader of a group
ユウ(yuu)、おす(osu)、お(o)、おおしい(ooshi-i)、さかん(sakan)
「右(ユウ)」が読みの元になっているのは、
左側の部分が元は「右」と書かれていたからです。
右側「隹(ふるとり)」は、「とり」を表していて、「おす」を意味します。
鳥の性別は「雌雄」、獣は「牝牡(ひんぼ)」と言います。
「雄」の個性
十二画の常用漢字。部首は「ふるとり」。
左右、あまり隙間を作らずに書くと、
整いやすくなります。
特に、五画目は、左に被るくらい長く引くと、
次の画が中心に寄りやすくなるでしょう。
本州の皆々様におかれまして、
ことには豪雨、地震被災地のみなさま、暑さにご苦悩されておられるかと思います。
何卒ご自愛下さり、お過ごしくださいますよう、
また、重ねましての復興を心よりお祈り申し上げております。拝
「英」の漢字 beautiful flower 【少し休みました。】
エイ(ei)、はな(hana)、すぐれる(sugureru)
エイの読みの元になっているのは、「央(おう)」。
「央」には、美しく、盛んであるという意味があります。
なので、草冠がつくことで「咲き誇る」となり、
特に盛んであることから、「すぐれる、ひいでる」。
という日本語での読みや意味になっています。
※白川静 常用字解より一部引用
「英」の個性
小学校四年生で学習する、八画の常用漢字。
部首は「草冠」。
草冠を構成する、二、三画目の起筆の幅に、
四、五画目(「央」の一、二画目)が収まるように書き、
六画目を少し長めにすると、それなりに見えます。
七、八画目は、緩やかに広々と線を引きましょう。
少し休みました。
いろいろと、環境が目まぐるしく変わりながらのこの3ヶ月あまりなのですが、
単に、やることが増えて、ブログの執筆にたどり着きませんでした。
このサイトを開いたのも、しばらくぶりと言ってしまえるほど。
それでも、アクセスを見てみると、読んでくださっている方がおられることに、
本当にありがたく感じています。
つくづく、書を仕事にするのは難しいことだな。
と感じる今日この頃でした。
葛藤が重なり、疲れていたのもありますが、
それでも、向き合おうとするのは、やはり好きだからなんでしょうね。
ザ・納品。#calligraphy #書道 #書 #色紙
好きだ。という気持ちだけでやって行くのは、
何事も難しいことだと思います。
好きだという気持ちが持続するのは、
よっぽど悟りに到達している人でない限り、
好きだと思わせてくれる人々の存在が必要です。
僕が尊敬している筆耕家
(披露宴やパーティーの席札や、会議用の下げ札、賞状などを専門に書く書道家さん)
と呼ばれる方々は、
ただひたすらに職務とする、
「誰がどう見ても美しい文字」を完成させることに終始します。
その現場には、利用されたお客様の声が届くことはほぼなく、
逆に、クレームの方が多い現場です。
ただ、無心に書き上げる人々。
僕のように、寂しがり屋で、
人に認められたり褒めてもらわないと、
モチベーションを保てないような作家なんて、
書道家としては到底足元にも及ばない方々です。
一枚、一行いくらの世界なので、収入に関しては察するにあまりあるかと思います。
では、そんな人々にスポットを当てることによって、
人々の評価がなされ、
収入が上がり、幸せになれるかというのはわかりませんが、
僕はそこは別の話だと思っています。
静寂があって、初めて完成される仕事も世の中にはいくつもあります。
派手さはなくとも、凛と咲く文字を育てる仕事。
だから、いつも技術も精神も筆によって心を耕していなければならないのが、
筆耕家という仕事のように思います。
だから、お願いがあります。
披露宴、諸々、ご自分の名前を丹精込めて書く人々がいます。
美しいな。と思ったら、ぜひ、お持ち帰りください。
ずっととっておいて欲しいとは言いません。
後の扱いはおまかせいたします。
ただ、今日、その席に、この世に存在する、あなたのために書いている。
ということだけ、心の隅に小さくメモしていただけると、
その文字は、咲いたことになります。
今日もお読みいただき、心から感謝申し上げます。拝