漢字バカ200撰

漢字が好きなので、書と漢字の成り立ちから話を広げるブログ。広がらない時は、別のことを。

「貴」の漢字 one's precious time 〜貴重な時間〜

 

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キ(ki)、たっとい(tattoi)、とうとい(toutoi)、たっとぶ(tattobu)、とうとぶ(toutobu)、たかい(takai)

上は、「きょく」と読む漢字で、

「貝(ばい)」と組み合わせた会意文字です。

「きょく」は、左右両手を合わせた形

「貴」貝を両手で捧げ持つ形で、

貴重なものとして扱う。という意味です。

貝はその昔、貨幣として使われていたのは皆さんもご存知かと思います。

当時、中国の王朝は北方にあり

南方の暖かい海で穫れる子安貝は大変貴重なものとされていたので、

これが、貨幣価値を生み、「とうとい」ということになり、

やがて、人の身分や地位を「たかい」と表すようになりました。

 

「貴」の個性

youtu.be

小学校六年生で学習する、十二画の常用漢字で、

部首は「かい」

この文字の決め手は、何と言っても四画目の縦線です。

まっすぐに貫きましょう

三画で構成された四角の内側に収まるように

「貝」を書きます。

「貝」が大きくなると、でっぷりした感じになり、

文字の意味と佇まいがぼやけてしまいます。

尚、五画目の横棒は、広く作ります。

成り立ちを参考に、

捧げ持つ感じが出ると素晴らしいですね。

 

人生でそれぞれに大切なもの

若干、重たい見出しですが、

皆さんにも、人生において大切にされていることが、

いくつかあると思います。

僕も、大切だと思うものをかき集めて生きてきましたが、

集めては失い、失ってはまた拾い集めしてきました。

集めることに疲れて、手のひらに砂粒のように残ったのが、

とどのつまり、「時間」。

これが僕の価値の中で、とても大切なものになりました。

僕にとっても、

誰かにとっても大切なものに目を向けなければならいな。

という課題が与えられた時期があって、

その課題についても、やはりお叱りがあって、

ああ、このままではいかんな。

と感じたのはいいものの、

自分で咀嚼することに苦労したものです。

それくらいに、ゆるく生きていたのかもしれませんし、

または、生き急いでいたのかもしれません。

ただ、「時間」の「枠組み」はすべての人にとって同じですが、

「流れ方」はそれぞれどうやら違うようです。

それを理解するために、

「関わり」というものがあるのだと思っています。

 

合う人、合わない人というのが誰しも存在しますが、

ひょっとしたら、合わない人というのは、

この時間の流れ方が大きく違っているのではないかな。と感じます。

合わないことは、決して「悪」ではなく、

「個の違い」ですから、互いに責め立ててはなりません。

ひょっとしたら、後にまた、何かの拍子が合う可能性が、

多大にありますから。

 

今日も大変遅くなりましたが、

お時間を割いていただき、誠にありがとうございます。

今週も、みなさま素晴らしい日々となられますよう。拝

 

 

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