漢字バカ200撰

漢字が好きなので、書と漢字の成り立ちから話を広げるブログ。広がらない時は、別のことを。

「三」の漢字 each of the three is different from the other two. 〜三者三様〜

サン(san)、みつ(mitsu)、みっつ(mittsu)、み(mi)、ぞう(zou)

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一、二に続く、算木三本によって作られた、

指事文字です。

「参」と言う漢字がありますが、

この文字が代用されることがあります。

「参」は、元が「參」で、かんざしを三本使って、

髪を中央に束ねた文字です。

この成り立ちから、「三」を「参」と表します。

 

「三」の個性

 

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小学校一年生で学習する、三画の常用漢字です。

部首は「いち」。

楷書では、三本同じ間隔になるように、平行に引きます。

三画目は、長めにどっしりした雰囲気になるように引きましょう。

天、地、人と「三歳」をイメージして書きます。

 

それぞれが違っていて、素晴らしい

このようにして、

日々いろいろな漢字を書いていますが、

いつも同じ文字を書けるとは限らないものです。

と言うか、、、今の自分では難しいな。と感じる毎日です。

今、僕がお世話になっている事務所では、

「筆耕員」と呼ばれる、

宛名書き、表彰状の手書き作業など。

その道のプロフェショナルの方々が集っていて、

僕から見ると、いつもいつも安定した文字を書かれる方々です。

その姿勢や、謙虚さにいつも驚かされますし、

反省ばかり募って行きます。

すべての「筆耕員」の方が、同じ文字か。と言うとそうではなくて、

例えば、「三」と言う文字をそれぞれに書いてもらったとしても、

やはり、一画一画の作り方や、長さは違います。

けれども、それぞれが、どう見ても「美しい」のです。

しかも、いつ見ても、「美しい」

もちろん、たくさんの失敗も経験されての技術だと思います。

心によって、左右されやすい文字を安定して書ききることができるのは、

やはり、そこに矜持を持っているからです。

僕も、そこをどうしても学びたくって、お世話になっているのですが、、、。

道のりは遠いなぁ。と痛感しながら、指導を受けています。

 

ある一定の、求められる基準というのが、仕事の中には存在しています。

これじゃなきゃダメ。

と言うのは、よほど自分にしっくりきている商品であったり、

サービスであったりです。

それ以外の、同じ商材でも、ところどころ違うものが、

それぞれその時に選ばれるということは、

好みも、基準もそれぞれ違うから。と言うことになります。

しかし、完成しているからこそ選ばれるのであって、

未熟なものは、淘汰される宿命にあります。

人は、とどのつまり、この「仕事の完成」に向かって、

日々を積み重ねているのだと、僕は思っています。

「完成」はないのかもしれません。でも、目指すのは誰においても自由だし、

その心持ちがとっても大切なこと。

これを無くしては、何より、面白くないんじゃないかな。と思います。

 

今日も、お立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。

どうか、素敵な土曜日をお過ごし下さい。拝

 

◇「三」を含む名前における当ブログの過去参考記事◆ 

www.hokushin-myouken.com