漢字バカ200撰

漢字が好きなので、書と漢字の成り立ちから話を広げるブログ。広がらない時は、別のことを。

「門」の漢字 The gate opens. 〜門が開く。〜

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・いよぉ〜、やってるかい?

モン(mon)、かど(kado)、いえ(ie)、みうち(miuchi)

と読まれる、両開きの扉の形

多分、これです。

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あ。こっちは、僕の大好きな飲み屋の「門」。

 

こっちですね。

 

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押し開きの扉のある「入り口」を、「門」と言います。

これが、家の印となることから、

その家に住む「みうち、一族」を「一門」と言いました。

今では、習い事の生徒などを「門下生」と呼ぶことがあります。

先生について、教えを受ける人をさしますが、

教えている側としては、いつでも、やめても、

「みうち」だと、僕は思っていますよ。

※ 白川静 常用字解より一部引用

 

・まだ見ぬ場所へ

門を叩くとき、開くとき。

ドキドキしますよね。

そこに実際に、「門」が無かったとしても、

「境界」を跨ぐそのとき、いつも新しい発見や感動や、

出会いが待っているような気もするし、

何があるのかその謎を解いてみたい。

そんな欲求が溢れ出てきます。

さて、そんな中、

今日は、始めての場所の門をくぐってきました。

 

何をしてきたかというと、

こちら。

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おにぎりを食べてきました。

由仁町にある、「おにぎりハウス:あぜっこ」

友人に、連れて行ってもらったのですが、

今まで食べたおにぎりのベスト3に入るおにぎり!!

釜炊きのななつぼしが、ふわっと握られています。

写真は、焼きタラコとカツオの各200g

タラコは焼いたものが丁寧に崩されていて、

粒がハラハラと米にまとわりついて

次々口に運びたくなります。

カツオは、噛むとキュッキュッとしっかりした歯ごたえと同時に、

じんわりと醤油がにじみ出てご飯に口の中で絡まります。

海苔も香ばしいいい香り

鶏の甘酢漬け、野菜の炊いたやつ、そして、豚汁。

ちょうどいい味付け。

特に豚汁のジャガイモ

黄色くて甘くて鼻にふわっと子供の頃に確かに嗅いだ、

土の香りがしました

加えて、器が、昔話に出てくるような、

ざらつき感のある手触りのお椀。

欲しくなりました。

 

門をくぐってよかった!

 

今日のテーマ、いただいてきました。

 

・「門」の個性

高名な書道家の先生でも、この文字は難関だと答えられます。

対照となる形を二つ書いても、うまくできたのか、

大変微妙に感じる文字です。

決め手は、一角目と六画目の長く引く縦の線を、

平行にかつ、六画目の最後のハネが、

一画目よりほんの少し長く感じる場所に収めます。

三画目、四画目、七画目、八画目の短い横の線は、

長さを合わせてちょっと右上がりに引きます

 

この文字は難しいです。

開かれるのが難しい。それが、門です。

 

本日もお読みくださり、誠にありがとうございます。