「門」の漢字 The gate opens. 〜門が開く。〜
・いよぉ〜、やってるかい?
モン(mon)、かど(kado)、いえ(ie)、みうち(miuchi)
と読まれる、両開きの扉の形。
多分、これです。
あ。こっちは、僕の大好きな飲み屋の「門」。
こっちですね。
押し開きの扉のある「入り口」を、「門」と言います。
これが、家の印となることから、
その家に住む「みうち、一族」を「一門」と言いました。
今では、習い事の生徒などを「門下生」と呼ぶことがあります。
先生について、教えを受ける人をさしますが、
教えている側としては、いつでも、やめても、
「みうち」だと、僕は思っていますよ。
※ 白川静 常用字解より一部引用
・まだ見ぬ場所へ
門を叩くとき、開くとき。
ドキドキしますよね。
そこに実際に、「門」が無かったとしても、
「境界」を跨ぐそのとき、いつも新しい発見や感動や、
出会いが待っているような気もするし、
何があるのかその謎を解いてみたい。
そんな欲求が溢れ出てきます。
さて、そんな中、
今日は、始めての場所の門をくぐってきました。
何をしてきたかというと、
こちら。
おにぎりを食べてきました。
由仁町にある、「おにぎりハウス:あぜっこ」。
友人に、連れて行ってもらったのですが、
今まで食べたおにぎりのベスト3に入るおにぎり!!
釜炊きのななつぼしが、ふわっと握られています。
写真は、焼きタラコとカツオの各200g。
タラコは焼いたものが丁寧に崩されていて、
粒がハラハラと米にまとわりついて、
次々口に運びたくなります。
カツオは、噛むとキュッキュッとしっかりした歯ごたえと同時に、
じんわりと醤油がにじみ出てご飯に口の中で絡まります。
海苔も香ばしいいい香り。
鶏の甘酢漬け、野菜の炊いたやつ、そして、豚汁。
ちょうどいい味付け。
特に豚汁のジャガイモ。
黄色くて甘くて鼻にふわっと子供の頃に確かに嗅いだ、
土の香りがしました。
加えて、器が、昔話に出てくるような、
ざらつき感のある手触りのお椀。
欲しくなりました。
門をくぐってよかった!
今日のテーマ、いただいてきました。
・「門」の個性
高名な書道家の先生でも、この文字は難関だと答えられます。
対照となる形を二つ書いても、うまくできたのか、
大変微妙に感じる文字です。
決め手は、一角目と六画目の長く引く縦の線を、
平行にかつ、六画目の最後のハネが、
一画目よりほんの少し長く感じる場所に収めます。
三画目、四画目、七画目、八画目の短い横の線は、
長さを合わせてちょっと右上がりに引きます。
この文字は難しいです。
開かれるのが難しい。それが、門です。
本日もお読みくださり、誠にありがとうございます。