漢字バカ200撰

漢字が好きなので、書と漢字の成り立ちから話を広げるブログ。広がらない時は、別のことを。

「鈴」の漢字 the tinkle of a bell 〜鈴の音〜

 

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レイ(rei)、リン(rin)、すず(suzu)、りん(rin)

読みの元になったのは、右の「令」。

「令」は、神のご意向を伺う儀礼で、

深い帽子をかぶって跪いている人の形です。

鈴は、神を呼び、神を送る時に使う道具でした。

「令」の読みは、鈴自体が金属で出来ていることに対して、

儀礼を行う人と行為に使う道具に沿っていたし、

「R」の音が「リーーーーン・・・・。」に通じていることから、

これを形容して出来上がった文字です。

「お鈴(おりん)」と呼ばれるのは仏教の法具に一般的に使われ、

キリスト教には「振り香炉」に鈴のついたものがあり、

呼ぶ、送るという作法に「鈴」を用いるのは、仏も神も同じです。

「音」とは目に見えないものへの繋がりに大きく影響するものなのですね。

「鈴」の個性

youtu.be

常用漢字で、十三画の構成。

部首は、「かねへん」。

細かいのと、ゆったりしたのが混ざっています。

一画目はしなやかになるように、弾みをつけます。

二画目は、線というか、点を長く押し込んだ感じで引きます。

全体的に平行に若干右上がりに書くと、

うまくまとまりが出ます。

右側は、少し大きめに書くことをお勧めします。

平べったくならないからです。

それと、もう一つの理由は、、、、。

「令」の議論

「令」は、活字だとこの文字で出てきますよね。

でも、手書きの場合、多くは下を「マ」と書きませんか?

こんな記事があって、議論になっていました。

matome.naver.jp
国としては、どっちでもオッケーよ。

でも、あとは民間の判断に今は任せるわ。

ということです。

ここにはやはり、手書きと活字の使い分けがあるようです。

文書の場合、今や電子化となっていますので、あとあとトラブルにならないように、

届け出も「令」で書いて欲しい。

なんせ、トラブル嫌いですから。特にお金にまつわる話が多くなりますので。

前述の付帯としては、

書作のサンプルを見る限りでは、

行書では、「マ」。隷書、金文といった古い文字は「令」です。

「マ」の収筆の点は、どちらかというと、次の文字への流れを感じさせるので、

その名残が階書に残った可能性があります。

「令」の収筆は、どうしても筆写(手書き)の場合、長くなりますので、

これに伴って、「マ」の方は大きく書くと目に馴染みますよ。

という、提案でした。

 

ちなみに。

筆耕の場合は、このトラブルを回避するために、

指定がない限りは両方のパターンを納品します。

こういった、違いによる論争は、僕としては面白いなぁ。

と、ちょっとワクワクします。

 

今日は、遅い更新となってしましました。

お付き合いいただき、いつもありがとうございます。

どうか、良い週末をお過ごし下さい。拝

◇「鈴」を含む名前における当ブログの過去参考記事◆ 

 

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