「英」の漢字 beautiful flower 【少し休みました。】
エイ(ei)、はな(hana)、すぐれる(sugureru)
エイの読みの元になっているのは、「央(おう)」。
「央」には、美しく、盛んであるという意味があります。
なので、草冠がつくことで「咲き誇る」となり、
特に盛んであることから、「すぐれる、ひいでる」。
という日本語での読みや意味になっています。
※白川静 常用字解より一部引用
「英」の個性
小学校四年生で学習する、八画の常用漢字。
部首は「草冠」。
草冠を構成する、二、三画目の起筆の幅に、
四、五画目(「央」の一、二画目)が収まるように書き、
六画目を少し長めにすると、それなりに見えます。
七、八画目は、緩やかに広々と線を引きましょう。
少し休みました。
いろいろと、環境が目まぐるしく変わりながらのこの3ヶ月あまりなのですが、
単に、やることが増えて、ブログの執筆にたどり着きませんでした。
このサイトを開いたのも、しばらくぶりと言ってしまえるほど。
それでも、アクセスを見てみると、読んでくださっている方がおられることに、
本当にありがたく感じています。
つくづく、書を仕事にするのは難しいことだな。
と感じる今日この頃でした。
葛藤が重なり、疲れていたのもありますが、
それでも、向き合おうとするのは、やはり好きだからなんでしょうね。
ザ・納品。#calligraphy #書道 #書 #色紙
好きだ。という気持ちだけでやって行くのは、
何事も難しいことだと思います。
好きだという気持ちが持続するのは、
よっぽど悟りに到達している人でない限り、
好きだと思わせてくれる人々の存在が必要です。
僕が尊敬している筆耕家
(披露宴やパーティーの席札や、会議用の下げ札、賞状などを専門に書く書道家さん)
と呼ばれる方々は、
ただひたすらに職務とする、
「誰がどう見ても美しい文字」を完成させることに終始します。
その現場には、利用されたお客様の声が届くことはほぼなく、
逆に、クレームの方が多い現場です。
ただ、無心に書き上げる人々。
僕のように、寂しがり屋で、
人に認められたり褒めてもらわないと、
モチベーションを保てないような作家なんて、
書道家としては到底足元にも及ばない方々です。
一枚、一行いくらの世界なので、収入に関しては察するにあまりあるかと思います。
では、そんな人々にスポットを当てることによって、
人々の評価がなされ、
収入が上がり、幸せになれるかというのはわかりませんが、
僕はそこは別の話だと思っています。
静寂があって、初めて完成される仕事も世の中にはいくつもあります。
派手さはなくとも、凛と咲く文字を育てる仕事。
だから、いつも技術も精神も筆によって心を耕していなければならないのが、
筆耕家という仕事のように思います。
だから、お願いがあります。
披露宴、諸々、ご自分の名前を丹精込めて書く人々がいます。
美しいな。と思ったら、ぜひ、お持ち帰りください。
ずっととっておいて欲しいとは言いません。
後の扱いはおまかせいたします。
ただ、今日、その席に、この世に存在する、あなたのために書いている。
ということだけ、心の隅に小さくメモしていただけると、
その文字は、咲いたことになります。
今日もお読みいただき、心から感謝申し上げます。拝