「泉」の漢字 Experience is the source of knowledge. 〜知識の源泉は経験である。〜
・とにかく、出て出てしょうがない。
セン(sen)、いずみ(izumi)、わきみず(waki-mizu)
を言います。
「わきみず」「いずみ」といえば、、、。
こんなイメージですよね。
渾々(こんこん)と、清らかな水が満たされてゆくような。
でも、こっちが、成り立ちとして近い画像です。
崖の下から流れ落ちる水の姿を表しています。
実は、こちらのイメージを文字にしたものがまだあり、
「原(ゲン:gen)(はら:hara)」と書かれています。
この字の元は「厂(カン:kan)」の下に「泉」を加えていて、
「厂」が崖を表しています。
これを「源(ゲン:gen)(みなもと:minamoto)」と言います。
・「源泉徴収」の「源泉」とは。
ちょっと面白いのが、
「銭(ぜに:zeni)(セン:sen)」は、
音が同じなので、「泉」と表すようにもなります。
一世紀ごろ、貨幣のことを銭貨(センカ)と言いましたが、
やがて貨泉(カセン)と使うようになり、
関係性は認められませんが、「源泉徴収票」と使われるのは、
まさに、「金の出どころ」を表す言葉なのですね。
そうかどうかはわかりませんが、こういったことから、
人間は、泉を見るとすぐ「コイン」を投げたくなるのでしょう。、、か?
・甲子の日
さて、平成30年4月2日は「甲子(きのえね:kinoe-ne)」の日でした。
だいぶ以前から、この日に僕は、お寺へお詣りに出かけます。
昔から、「大黒天」の縁日とされていて、
金銀融通、福禄倍増を前感謝するためです。
今回は、友人の誘いもあって、
幸いお世話になっている遠い山の奥にあるお寺へ行ってきました。
盤渓山 妙福寺 という札幌ではかなり古いお寺です。
そこで湧き出ている「龍泉水(りゅうせんすい)」。
飲み水にも使いますが、この多くは「墨液」になります。
食いつきのよい「墨液」になるので、
大変ありがたく使わせてもらっています。
こちらの泉の隣のお堂には、「龍樹菩薩」が迎えられており、
五月の下旬には、新たなお堂も完成するそうで、
またこの謂れにあやかり、幸福になられる方が増えるのではないかと、
待ち遠しく思います。
「龍樹菩薩」については、
リンク先をお読みいただければよろしいかと思いますが、
菩薩の期待を大いに裏切るダメな人。でもあったようです。
札幌で「龍樹菩薩」をお祀りしている寺院は珍しく、
そんな菩薩様を大切にお迎えされているところが、
僕にはとてもしっくりきていて、
機会を見ては訪れている美しい場所です。
前述、「前感謝」と使いましたが、
寺院や神社に僕はしょっちゅう出かけて行きます。
ですが、「御利益」を強く求めることは、
いつの頃からかしなくなりました。
願いとは別に、常に求めているとするならば、
「無事に一日一日を終えること。」
無事とは、命がいまだある。ということだろうし、
そのための条件として、人に、時に、恵まれてきたのだし、
無意識な結果として、昨日や今日や明日がおそらくはあるので、
それについてこれまでと、それから、前をもって感謝する。
もしこの先、それ以外の「御利益」を授かることがあるとするならば、
それに見合った自分でその時いられるよう、生きる。
そんな「誓い」を今日も立ててきました。
帰り道。
ふと思い出して立ち寄った和菓子屋さん「米屋(よねや)」で巡り合った、
「どらやき」の書は、僕の憧れの作家、
中野北溟 氏の揮毫。
何万回書いたって、何万個食ったって、
この書は俺には書けないな、、、。
いい。俺は俺で書いてゆこう。
本日もお読みくださり、誠にありがとうございます。