漢字バカ200撰

漢字が好きなので、書と漢字の成り立ちから話を広げるブログ。広がらない時は、別のことを。

「務」の漢字 act as

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・一生懸命に打ち込むこと

ム(mu)、ブ(bu)、ボウ(bou)、つとめる(tsutomeru)、

はげむ(hagemu)、つとめ(tsutome)

「敄(ぶ:bu)」が読みの音になっています。

攴(ボク:boku)と矛(ほこ:hoko)を合わせた文字で、

矛を振り上げて、「打つ」ことを使いこなす。

という意味があります。この姿が勇ましかったことから、

「強い」「つとむる」と表現されます。

「力(ちから:chikara)」のつく漢字は、おおよそ「農耕(のうこう:farming)」

を表すので、農耕に従事することを「務」と、元は言います。

やがて、一生懸命に行う姿を「つとめる、はげむ、つとめ」と、

いう意味に使われるようになり、

「努」「勉」も農耕を表す文字です。

※ 白川静 常用字解より引用

 

・生活の一つ一つが、修行の場

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お寺のお坊さんが、日常的に着ることのある「作務衣(さむえ)」

お寺で仏道に身を修めているので、「務」と使っていますが、

「作」は、「いとなむ」と読まれます。

日々の何気無い、いとなみ。

掃除、洗濯、調理、おもてなしなど、そこをも修行の場とすることから、

「作務」と、使います。

それが、お仕事なのですね。

お坊さんも、僕たちも「勤務」ということを考えると、

そんなに変わりないようです。

 

・そろそろ反省。

僕のブログで、いつも反省してしまうことは、

「あくまで持論」のようになってしまうところですが、

いかんせん、「漢字バカ」なので、いつも中心に文字があって、

その文字に振り回されたり、喜ばされたり。

といった経験則の中で感じたことを綴るしか無い。

というところが、泣き所です。

しかし、そんな「バカ」でも、

のべーっとですが、いろいろな職を経験させていただきました。

経験であって実績とは程遠いものです。

実績と言うなれば、「負の実績」だけなら山ほど持っています。

そんな中で、この「書」という仕事だけが、

唯一自分自身が納得しうる「実績」を与えてくれた職なので、

それに恩返しの日々です。

 

賢者である皆さんは、きっといろいろな条件を踏まえて、

一番自分の理想に近いお仕事を選ばれたのだと思います。

だから、今の経験がきっといつか、

「正の実績」となってゆくことでしょう。

実績とは、物事を成し遂げると決めて、それを手にした「証」です。

お金とは一体なんぞや。と問われた時に、

今一番正解に近いのが、「人の役に立ったことへの証」という回答です。

だから、「実績」すなわち「金額」という考え方が、

わかりやすいのだと思います。

ただ、今後はもっと金額以外のところに、

人の価値への興味が向いてゆくのかもしれません。

「お金を超えるものとは?

といったところでしょうか。

 

このブログも、いろいろと勉強しながら、

もっと皆さんに読みやすいように綴って行けるよう、

「つとめます」。

 

今日もお立ち寄りくださり、誠にありがとうございます。