漢字バカ200撰

漢字が好きなので、書と漢字の成り立ちから話を広げるブログ。広がらない時は、別のことを。

「光」の漢字 Ray of hope 〜希望という名の光〜

 

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コウ(kou)、ひかり(hikari)、ひかる(hikaru)

「火」「人」を合わせて作られた文字です。

「火」頭上に持って、跪き、神に祈りを捧げている姿で、

「光」はその儀式を行う聖職者をさしました。

ちょっと「見」という字に似ているのは、

作り方が同じで、人を横から見て意味を強調させているからです。

やがて、「火」「ひかり」そのものをさし、

「ひかり」を出して美しく見えるものを「かがやく」と、

使うようになりました。

 

※ 白川静 常用字解より一部引用

 

「光」の個性


六画で、部首は「ひとあし」

小学校二年生で学習する漢字です。

この文字は、いろいろな書の手法がありますが、

ここは、楷書でスタンダードな書き方をご紹介します。

一画目は、これが文字の中心であり重心となるので、

見極めて引きます。

多くは短めに書いてしまうのですが、

できれば、ちょっと長いかな。くらいに引けると、ちょうど良くなります。

二画目、三画目は点が連続しているような「流れ」を表現できると、

かっこよくなり、一、二、三画の並びが、

「弧」描いているように配置できると理想的です。

四画目は、少し右上がりに強く引きます

動画では連続させていますが、

五画目を引くとき、六画目の始まりを前もって意識しながら左へ祓い上げ、

旋回させて六画目の始まりをどっしりとつきます。

最後の跳ねは、筆の場合、しっかりと紙に墨を含ませるため、

間をおいて穂の根元を浮かせることなく跳ね上げます。

この跳ねに、光に向かう希望を込めることができれば、

あなたの「光」は完成です。

 

Ray of hope 〜希望という名の光


山下達郎 『 希望という名の光 』 ~ 熊本地震で被災されたみなさんへ

この曲は、てぃだかんかん〜海とサンゴの小さな奇跡」

 

 

という映画の主題歌だったのですが、

僕が実際に聴いたのは、だいぶ後になってからでした。

音楽は、「夢」を歌っている。

だから、音楽によって勇気付けられる。という感覚が、

僕にはわからなかった頃があります。

 

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どちらかというと、「情緒」を楽しむものと割り切っていたからかもしれません。

ですが、この曲を聴いたのをきっかけに、

今一度それまでなんとなく聴き流してきたあらゆる楽曲を、

改めて聴き返すチャンスを与えてもらった、そんな曲です。

「オレ、もうだめだな。」

何度となくそんな思いに苛まれて、

その度にこの曲を聴くきっかけがやってくる不思議な曲です。

まさに、今日、今もそうなのかもしれません。

「絶望」や「闇」とは、なんのために人生に存在しているのか。

いろいろな考えがありますが、

僕は、大まかな「魂」のバランスを保つため。だと考えています。

ちょっとわかりにくい言い方かかもしれませんが、

人間には平等に、

死ぬまでに「学ばなければならないこと」「実践しなければならないこと」

というのがあって、

「大まかな魂」というのは、死んだら終わりなのかそうでないのか。

と言う謎と対峙することによって、得る生死観でもあります。

今の所、明確な答えは発見されていないので、

「どちらを自分の人生に採用するか。」

と言うことになってきますが、

自分の人生が思い通りにいかないのであればなおさら、

今、体全体で味わっておかなければならないことで、

闇ばっかりの生き方を学んでいては、卑屈になってしまうであろうし、

光ばっかりの生き方の中に居れば、注意力が失われてしまうでしょう。

だからこそ、この一度の人生の中で、光と闇の落差を知っておくべきだし、

大切なのは、やはり、闇からどう光に向かうのか。

そんな、人の力を「知る」ことが、「生きること」の意味の一つだと、

僕はそう考えています。

 

それでも、落ち込むときは落ち込むし、

腹いせに酒を浴びることだってありますけどね。

 

今日も、お読みくださり、誠にありがとうございます。拝