漢字バカ200撰

漢字が好きなので、書と漢字の成り立ちから話を広げるブログ。広がらない時は、別のことを。

「根」の漢字 to take root and grow 〜草木が根をはる〜

 

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コン(kon)、ね(ne)

この文字を見るたび、僕は「おでん」を食べたくなります。

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それは、こんなお店。

なんせ、手間暇かかっていることがよくわかる、大根のおでんが最高です。

 

〒060-0001 北海道札幌市 中央区北1条西3丁目 ばらと北1条ビル B1F
根(コン)時計台前店  011-242-0800 

 

ここに来ると、「文字通り」の出来事がたくさん起きてしまいます。

 

さて、「根」と言う文字ですが、

読みの「コン」「艮(コン)」が元になっています。

元の文字では、「目」の下に後ろ向きの人を書いています。

人の歩みを止める。という意味があります。

これに「木」を加えると、

木の根が容易に伸びることができず、固まり膨らんだところ。

これを「ね」と呼びます。

 

字のごとく、

カウンターに座ると、美味しいもの、季節のものがたくさん楽しめて、

いいお酒のせいで、どっしりとが生えてしまい、

なかなか帰ることができません。

根強いお酒のファンである店長とは、根深い仲になり、

知り合ってから、干支も一廻りしてしまいました。

お店の名前って、大切ですね。

大変な人気店ですので、ご予約がオススメです。

お刺身も美味しいですよ!


自分の根を見る。

「根」とつく言葉の中で、

どうも気をつけて使わないようにしているのが、「根性」

でも、一方で、大切にしている言葉が、「根気」です。

単純に、「根性」って、ちょっと言葉の割に「根拠」や「定義」が曖昧だな。

「根性」=頑張る

というイメージで、「お前は根性が悪い」=お前は「頑張り」が悪い

「根性」って、「執着」にも聞こえるから、嫌です。

よく、「頑張っているかどうかは他人が評価すること。」

と、お坊さんの袈裟をどこかから借りてきたように常用する人がいます。

それも、つまりはそういうことなのでしょうが、

僕は、「どっちだっていいじゃないか。」と思っています。

自分が望んでいるような頑張り方をしてくれない。

だから、「頑張る」とか「しっかりやる」なんてお前が言うな。

それって、結局は信頼してないけど、期待はしてる。っていうことで、

他人の都合です。

また、「頑張る」は「我を張る」ということだから、

無意識に「イラッ」とさせてしまうのかもしれません。

しかしながら、その人が、「がんばります。」と言うのは、

自分に立てた小さな「誓い」なのですから、

他人にはそもそも関係のないことです。

それなら、お前の「性根(しょうね)」はどうか。という問いかけの言葉の方が、

僕にはしっくりくるのです。

「根気」は、物事を我慢強く続ける気力

と、辞書にはありますが、「我慢」というよりは「辛抱」ですね。

「我慢」は「我」を「慢じる」となり、いわゆる「慢心」を指します

「辛抱」はもともと「辛棒」と書いていました。

「辛い」という太い「棒」をしばらくは抱える覚悟を持つ。

これがやがて、「辛抱」となりました。

簡単に言うと、「耐え忍ぶ」こと自体に自分自身が酔うことを、

「我慢」といい、「苦行グセ」とも言います。

これを客観的に捉え、俯瞰しながら課題の解決に時間を費やすことを、

「辛抱」と表します。

「めんどくさいな。オレ。」

これが、僕の性根かも知れません(笑)

 

ただ、今日は、諦めないことを選んで良かったんだな。

と、心から思えることがありました。正直、泣きました。

僕も、ようやくまた、スタートラインに立てたようです。

追って、また綴る機会ができるように、がんばります。

「根」の個性


小学校三年生で学習する、十画の文字で、部首は木偏です。

動画では三画目四画目をつなげていますが、

木偏は、四画目を、点を描くくらいの気持ちで短く引きます。

五画目は縦線がちょっと太くなるように。

八画目を真っ直ぐじっくり引くと「根っこ」という感じが湧き出てきます。

十画目は、祓いにしっかり力を込めましょう。

 


今日もお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。

どうか、良い週末をお過ごしくださいますよう。拝