漢字バカ200撰

漢字が好きなので、書と漢字の成り立ちから話を広げるブログ。広がらない時は、別のことを。

「久」の漢字 Shall we go for a walk? It will be our first walk in a long time. 〜久しぶりに散歩でも行くか。〜

 

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キュウ(kyuu)、ク(ku)、ひさしい(hisashii)

形や動作が元になっている、象形文字です。

人体を後ろから支えている形なので、動詞として、

「支える」の意味を持ちます。

ひらがなに使われる「く」の元の字でもあります。

発想としての「久」

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これが、元の「久」

支えているというよりは、持ち上げている感じもするのですが、

「ひさしい」は、今現在使われている時間の感覚からは、

少し違っていて、「永久」という長さの方が、当初の意味に近いでしょう。

この文字は「生死観」を表していて、

人の生は一時であるけれども、死後の世界は「永遠」であるという考え方から、

この意味を導き出しています。

古代では、一度会って別れたら、次に出会えるまでの可能性が大変薄かったので、

時間の流れ方も大幅に今とは違っていたのですね。

今でこそ、「おう、久しぶり!」と再会を果たすことができますが、

「再会」そのものが奇跡的であったのでしょう。

確かに、次に会えるのはいつになるであろうか。

共にする時間を普段から、大切にしなければいけないな。

そんな風に考えると、この「久」が語る意味もよくわかります。

 

「久」の個性


小学校五年生で学習する、三画で構成された文字で、部首は「ノ」(はらいぼう)。

動画は、各筆跡を連続させていますが、

第一画目は八時の方向へサッと流し、

二画目の横線は引っ掛ける感じで短く右上に引きます。

少し力をためて、これも八時の方向へ。

三画目は、動画では点で留めていますが、

二画目のちょうど真ん中あたりから、

右祓いをしっかりと書き、長さは二画目の末端に合わせます

 

久しぶりに散歩でも行くか。

急に時間ができたので、散歩して帰ってきました。

札幌は、ようやく春めいてきて、今日は暑いくらいです。

ここのところ、引きこもり気味だったし、

上を向いて歩くことも少なかったので、ぶらぶらしてきました。

この時期と、秋が、一番好きです。

時期的には、多分いつもより早い春の訪れだと思うのですが、

長かったなぁ、、、、冬。

そんな気持ちで、空を見上げてきました。

 

今日もお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。拝

 

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