漢字バカ200撰

漢字が好きなので、書と漢字の成り立ちから話を広げるブログ。広がらない時は、別のことを。

「剣」の漢字 sword

 

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ケン(ken)、つるぎ(tsurugi)

元の字は、という文字です。

僕の祖父が、「劍一(ケンイチ)」という名前でした。

鼻の高く鋭い形で、この名前とのバランスがいいな。

と、子供の頃感じたものです。

さて、この「剣」ですが、読みの元になっているのは、

「僉(セン)」という左側にあたる文字です。

この文字は、二人並んで、祝う姿を表しています。

我が国の「神器」の中にも、「剣」があるように、

儀式には「邪」を撃ち祓うために、これが必要不可欠でした。

「りっとう」は「刀」表していて、儀式の中で、

「帯刀」することを「剣」としていましたが、

やがて、左右に刃を持つものを「剣」

片刃であるものが「刀」ということになります。

「剣」の個性


youtu.be

常用漢字で、十画で構成される漢字で、部首は「りっとう」。

ポイントは、「りっとうをしっかり引き斬る。」

これだけです。

 

とはいえ、それだけでは何なので、

一画目ふわっと長く引きます。

二画目ちょんと点を突く感じで。

三画目は、二画目と同じくらいの力で短めに引いて構いません。

その代わり、四画目の縦線の位置は少し外側に構えます。

五画目の転折は滑らかに。六画目でキュッと閉じます

七画目は四画目の外側に向かって左に祓い、

旋回させ、八画目をしっかり突きます

九画目は、三画目の延長上から縦に四画目の収筆の延長上まで引くと、

バランスよく仕上がります。

十画目は自分の思いを目一杯表現してください。

ちなみに、手だけで引かず、体の重心ごと手前に移動させる感じで引くと、

まっすぐ引けます。

 

ペンと剣、どちらが強いのか。

言葉での蹂躙が、あちらこちらで行われています。

そんな様子を見聞きしていると、

こちらの心が頼まれてもいないのに、

ざわついてしまうことがあるので、

あまり聞かぬよう、見ぬようにしてはいます。

 

武器は、何かを守るために戦いに使うもので、

奪うために使うものではありません。

それは、「凶器」と言います。

僕もこのように文章を書いたり、言葉を書いたりしていますが、

他者と戦うために書いてはいないし、

ましてや、誰かを傷つけるためにでもありません。

 

こうして、毎日ネットに向かっていても、

自分にとって必要であろう情報しか、人は選ぶことはしませんし、

手に取ろうともしないものです。

コンビニに陳列されている約2,500品目とも言われている商品全てが、

自分にとって必要なものか。

と問われると、ピンときます。

さしずめ、僕のブログは日用品売り場の下の段に佇む、

仏壇の蝋燭といったところでしょうか。

でも、欲しい人は、欲しいんですよね。

だから、ありがたく書かせていただいております。

 

ネットは「諸刃の剣」と幾度となく伝えられていますから、

慎重に扱わねばなりません。

言葉が「凶器」となりうる世の中なのですから。

 

本日もお立ち寄りくださり、誠にありがとうございます。

どうか、素敵な休日でありますように。拝