漢字バカ200撰

漢字が好きなので、書と漢字の成り立ちから話を広げるブログ。広がらない時は、別のことを。

「的」の漢字 target

 

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テキ(teki)、まと(mato)、あきらか(akiraka)

読みの元になっているのは「勺(シャク)」

「的的と」と使って、「あきらかである」ことを指します。

「勺」を使った漢字には、「ポイント」を示す言葉が多いので、

目立つもの、目標となるもの、場所、特徴などが、

「的」という言葉になっています。

 

「的」の個性

youtu.be

小学校四年生で学習する、八画の文字で、部首は「しろ」

白の部分は、ほっそり収めます

六画目一画目よりもやや上か、横並びで同じ高さから引くと、

全体的に綺麗に見えます。

七画目三画目横線と同じ高さから引き、

丸め込むように、少し大きめに跳ね上げます

最後の点は、「勺」の中心あたりを狙ってトンと突くと、

僕的にはOKです。

 

はっきり表現することが苦手。でも、伝えたい。

日本語は、もともと曖昧な言語であることは、

世界でも有名です。

曖昧とは、どこで生まれるのかと言うと、

自分はこう考えている。

これはこうである。

という「断定」をする言葉には「棘(とげ)」と感じるからです。

それって、思い込みじゃねぇの?

とか、

あなたはそうかもしれないけれど、私は違う。

という意思表示に慣れていないというよりも、

形式ばった言語の用法であるから、馴染みがない。ということです。

確かに、自分の意思や意見をはっきりさせることは、大切なことであるし、

必要なスキルだと賛成します。

けれども、そうもいかない人には、どう理解を促せばいいのか。

日本人の言語の性質の曖昧さの原因は、

もともと「汲み取る力」に長けているからではないかと思っています。

迷いがあるから曖昧なのではなく、

いろいろな角度から、相手の意見を汲み取ろうとするから、曖昧になる。

これは、これでいいと僕は思っていて、

ただ、これも、臨機応変な汲み取り方ができれば、

いいのかな。

と、考えています。


本日もお読みくださり、誠にありがとうございます。
どうか、良い休日を。拝