漢字バカ200撰

漢字が好きなので、書と漢字の成り立ちから話を広げるブログ。広がらない時は、別のことを。

「鯉」の漢字 a carp swimming up a waterfall. 〜鯉の滝登り〜

 

f:id:hokushin_myouken:20180505151257j:plain

リ(ri)、こい(koi)

「魚」に「里」で、「鯉」。

すいません。前衛すぎる仕上がりになってしまいまして。

元は、全く違う、今は使われなくなった漢字でしたが、

鯉の鱗は縦に三十六枚あり、三十六町で「一里」と数えることから、

右が「里」になったと言う説がありますが、

諸説ありすぎて、定かではない漢字です。

諸説あるということは、伝説も多く語り継がれている文字でもあります。

 

「鯉」の個性

youtu.be

人名漢字で、十八画の構成。部首は「うおへん」。

動画は、さしづめ「真鯉」でしょうか。

潤いを表現するために、

たっぷりの墨で前衛的に書いてしまいましたが、

一画一画しっかり仕上げましょう。

の四点はあまり遠慮せず、広くついた方が、

安定した感じになります。

は、魚をよく見て、同じ幅になるように、

ほっそり書きましょう。

 

立身出世の願い

mainichi.jp

 

端午の節句「鯉のぼり」

ゴールデンウィークが近づくと、日本中のあちこちで、

優雅に空を泳ぐ姿が見られますよね。

今は、「家族のぼり」ですが、

江戸時代に空を泳いだ鯉は、男児が生まれた家に掲げる「真鯉」のみでした。

中国では、竜門(黄河が竜門山を超えて滝になって落ちる場所)を登る鯉が、

龍になるという伝説があって、「登竜門」はここから来ています。

ここに、鯉のぼりの原点があります。

 

f:id:hokushin_myouken:20180506004618j:plain

 

以前、それをイメージして描き上げた壁画です。

理由があって、もう実物を見ることはできませんが、

とても楽しいお仕事でした。

 

f:id:hokushin_myouken:20180506004818j:plain

いつかまたどこかで、こんな仕事ができるように、

腕を磨いておかねば。

そういった意味では、今の僕は、

「まな板の上の鯉」といったところでしょうか。

 

ちなみに、

来年のこどもの日は、日曜日で、次の日は振り替え休日です。

今日も、遅くなってしましましたが、

お読みいただき、誠にありがとうございます。拝