「鯉」の漢字 a carp swimming up a waterfall. 〜鯉の滝登り〜
リ(ri)、こい(koi)
「魚」に「里」で、「鯉」。
すいません。前衛すぎる仕上がりになってしまいまして。
元は、全く違う、今は使われなくなった漢字でしたが、
鯉の鱗は縦に三十六枚あり、三十六町で「一里」と数えることから、
右が「里」になったと言う説がありますが、
諸説ありすぎて、定かではない漢字です。
諸説あるということは、伝説も多く語り継がれている文字でもあります。
「鯉」の個性
人名漢字で、十八画の構成。部首は「うおへん」。
動画は、さしづめ「真鯉」でしょうか。
潤いを表現するために、
たっぷりの墨で前衛的に書いてしまいましたが、
一画一画しっかり仕上げましょう。
魚の四点はあまり遠慮せず、広くついた方が、
安定した感じになります。
里は、魚をよく見て、同じ幅になるように、
ほっそり書きましょう。
立身出世の願い
端午の節句に「鯉のぼり」。
ゴールデンウィークが近づくと、日本中のあちこちで、
優雅に空を泳ぐ姿が見られますよね。
今は、「家族のぼり」ですが、
江戸時代に空を泳いだ鯉は、男児が生まれた家に掲げる「真鯉」のみでした。
中国では、竜門(黄河が竜門山を超えて滝になって落ちる場所)を登る鯉が、
龍になるという伝説があって、「登竜門」はここから来ています。
ここに、鯉のぼりの原点があります。
以前、それをイメージして描き上げた壁画です。
理由があって、もう実物を見ることはできませんが、
とても楽しいお仕事でした。
いつかまたどこかで、こんな仕事ができるように、
腕を磨いておかねば。
そういった意味では、今の僕は、
「まな板の上の鯉」といったところでしょうか。
ちなみに、
来年のこどもの日は、日曜日で、次の日は振り替え休日です。
今日も、遅くなってしましましたが、
お読みいただき、誠にありがとうございます。拝