漢字バカ200撰

漢字が好きなので、書と漢字の成り立ちから話を広げるブログ。広がらない時は、別のことを。

「秀」の漢字 superiority,high quality

 

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シュウ(Shuyu)、ひいでる(hiideru)、ぬきんでる(nukinderu)、ひで(hide)


上の「のぎ」は、穀物をあらわしています。

成長の過程で、実となる部分にたくさんの花をつけた姿が、

「秀」です。

この姿から、より多くの収穫が期待されるため、

「ひいでる、ぬきんでる、すばらしい」という意味になります。

期待通り、収穫を終えて、実がなくなった姿を、

「禿」と書きます。

 

 「秀」の個性

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常用漢字で、七画で構成される漢字。

部首は「のぎ、のぎへん」

イメージ的に、末広がりになるような形のなかに、

「乃」が収まるように書きます。

二画目が長すぎにならないように、

四、五画目をゆったりと広げて形作ると、

中に「乃」を収めやすくなります。

「ノ」から先に書きますが、

「乃」は、ひらがなの「の」の元になっている漢字ですから、

なめらかに引けると良いですね。

実は、この最終画の「カクカク」が難しいです。

何度か練習してみてください。

 

また一つ、去っていった「昭和」

 

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今日は、この文字を書くことに決めていたのですが、

まさか、こういった記事になるとは想像もせずに、

書の準備をしていました。

ものごころついたころ、

テレビをつければ必ずといっていいほど映っているスターでしたし、

「りんごとはちみつ」

と言えば、カレーよりもヒデキでした。

初めて親にせがんで作ってもらったのも、

このカレー。

すごく寂しいです。

 

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天と秀の才能 

天才と秀才の違いについて、よく考えることがあります。

天才は、揃っているように見える条件をぶちこわしながら、

元々持った才や勘によって、

思うものを作り上げて行く人で、

秀才は、条件そのものを構築しながら、

自分の内側に生命力を蓄え信じて、

育てて、成果を大きく収穫して行く人。

ざっくりですが、これが大きな違いです。

どちらがいいという話ではありません。

僕は、どんな人もどちらかを、

自分で選べるものだと思っています。

天才か、秀才かは、他人が評価し、見たところで決めること。

そう考えれば、オレは天才だ!私は秀才だ!

と、自分に言い聞かせて花開くことを疑わず、

何かに一心不乱に励むことも、

いいではないですか!

 

昔。

僕が、広島の会社にお世話になっていた頃、

とある、写真を職業にされていたご年配の方が、

「ワシ、西城秀樹君の宣材写真撮ったことあるんよ!」

と、誇らしげに話していました。

誰かが世に出て活躍するということは、

小さな一つ一つに関わった人の誇りにもなる。

芸能のみにかかわらず、営みとはそういうものなのではないかな。

と、その頃はまだ若くてわからなかったことが、

年とともにたくさんの人と関わり、

仲間ができることで、

心地の良い矜持を持たせてくれるように思います。

それは、誰かが必ず、やがて花咲く自分の幸せを祈ってくれている。

ということでもあるんじゃないでしょうかね。

 

今日もお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。拝