漢字バカ200撰

漢字が好きなので、書と漢字の成り立ちから話を広げるブログ。広がらない時は、別のことを。

「典」の漢字 law code

 

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テン(ten)、のっとる(nottoru)、ことわり(kotowari)、のり(nori)

 

本を数える単位は、一冊、二冊ですね。

この「冊」が上の部分を表していて、

書物や巻物を表しています。

これに、台を加えたのが「典」です。
貴重なものや大切なものは、台に乗せることから、

乗せられた書物は決まりごとや、基本中の基本が書かれ、

これに従う。ということで、「のっとる」と読まれ、

「仏典」、「経典」、「辞典」などと使われます。

 

「典」の個性

youtu.be

 

小学校四年生で学習する、八画の常用漢字で、

部首は「はちがしら」。

書き順は、「冊」と同じです。

動画は、草書のように流れを持って書いていますが、

この字は、あくまでシンメトリーを意識して書くと、

美しくなる文字です。

なので、ポイントは六画目。

この横線は、左右同じ長さに収めた方が、

どっしりとした感じになります。

最後の二点は、若干幅広くとった方が、

バランス良く、きれいになります。

 


きほんの「き」

 

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このような書物を使って、日々自分の文字を確認したり、

わからない文字を勉強したりしています。

この字典は、昭和八年に刊行されたもので、

大変古いものですが、読み返すたびに発見があり(忘れっぽいだけかも。)

面白い書物です。

 

「辞典」は、言葉や、文字、言語の意味を専門的に掘り下げた書物で、

「辞書」は、上記に限らず、様々なデータを集約し、なおかつ、

書籍に限らないものを指します。

「ユーザー辞書」などといった使い方に代表されるように、

整理して配列したもののデータベースということになります。

 

どちらにしても、暇な時、電話帳を読むか、辞典を読んでいた僕としては、

面白そうなものがあると、ついつい買ってしまっていました。

では、読んだものが実際にどれだけ役に立っているかというと、、、。

それは、謎です。

でも、「読んだなー!」と、思うだけで、

なんか賢くなったような気がたまにしませんか?

その自己満のために、ただただ文字を読み込むのも、いいものです。

 

この「典」という文字も、

名前に多く使われている文字で、僕の知る限り、

つかみどころがないように見えて、

一本ビシッと筋の通った人をよくお見受けします。

それはおそらく、

自分の中のルールをとっても大切にしているからなのだと思います。

それって、なかなかできることじゃないし、

嫌味なく、相手に伝えることができる。というのが、

ニクイところです。

 

今日もお読みくださり、誠にありがとうございます。

どうか、良い週末をお過ごしくださいますように。拝