「典」の漢字 law code
テン(ten)、のっとる(nottoru)、ことわり(kotowari)、のり(nori)
本を数える単位は、一冊、二冊ですね。
この「冊」が上の部分を表していて、
書物や巻物を表しています。
これに、台を加えたのが「典」です。
貴重なものや大切なものは、台に乗せることから、
乗せられた書物は決まりごとや、基本中の基本が書かれ、
これに従う。ということで、「のっとる」と読まれ、
「仏典」、「経典」、「辞典」などと使われます。
「典」の個性
小学校四年生で学習する、八画の常用漢字で、
部首は「はちがしら」。
書き順は、「冊」と同じです。
動画は、草書のように流れを持って書いていますが、
この字は、あくまでシンメトリーを意識して書くと、
美しくなる文字です。
なので、ポイントは六画目。
この横線は、左右同じ長さに収めた方が、
どっしりとした感じになります。
最後の二点は、若干幅広くとった方が、
バランス良く、きれいになります。
きほんの「き」
このような書物を使って、日々自分の文字を確認したり、
わからない文字を勉強したりしています。
この字典は、昭和八年に刊行されたもので、
大変古いものですが、読み返すたびに発見があり(忘れっぽいだけかも。)
面白い書物です。
「辞典」は、言葉や、文字、言語の意味を専門的に掘り下げた書物で、
「辞書」は、上記に限らず、様々なデータを集約し、なおかつ、
書籍に限らないものを指します。
「ユーザー辞書」などといった使い方に代表されるように、
整理して配列したもののデータベースということになります。
どちらにしても、暇な時、電話帳を読むか、辞典を読んでいた僕としては、
面白そうなものがあると、ついつい買ってしまっていました。
では、読んだものが実際にどれだけ役に立っているかというと、、、。
それは、謎です。
でも、「読んだなー!」と、思うだけで、
なんか賢くなったような気がたまにしませんか?
その自己満のために、ただただ文字を読み込むのも、いいものです。
この「典」という文字も、
名前に多く使われている文字で、僕の知る限り、
つかみどころがないように見えて、
一本ビシッと筋の通った人をよくお見受けします。
それはおそらく、
自分の中のルールをとっても大切にしているからなのだと思います。
それって、なかなかできることじゃないし、
嫌味なく、相手に伝えることができる。というのが、
ニクイところです。
今日もお読みくださり、誠にありがとうございます。
どうか、良い週末をお過ごしくださいますように。拝