「中」の漢字 daze 〜夢中〜
チュウ(chuu)、なか(naka)、うち(uchi)、あたる(ataru)、あたり(atari)
旗の形を現した、象形文字です。
どこの国でもみられますが、戦には「旗」が必要です。
その形が、こちら。
上下に吹き流しがついています。
歴史上では、紀元前17世紀ごろ、夏(カ)王朝を滅ぼしたとされる、
殷王朝で使われていた軍旗が、
この文字に近くモデル化されていて、
軍には左軍、中軍、右軍の編成があり、
この旗は中軍の旗であり、また、中軍の元帥は全軍の統率を担っていたので、
物事の中心、真ん中。という意味に使われ、
やがて文字になりました。
我が国では、この文字の形から逆のイメージで、
的の真ん中を射る様にこの字が見えるので、
「あたる」と読まれ、人名に使われています。
「中」の個性
小学校一年生で学習する、四画の構成です。
部首は「ぼう」。見出しは「|(たてぼう)」。
書道の講義の中で、生徒さんに立ちはだかる難関の一つになる文字です。
コツというよりは、美しく仕上げるためにはどうするか。
この鍵を握っているのが、
最終画の「|」です。
書道では、姿勢を正して、まっすぐ垂直に筆を持ち、左手で半紙を支える。
というのが原則なのですが、
日本古来の伝統芸術であるから、所作が整っていなければならない。
書道の場合、そういった理由だけではなく、
この「|」をまっすぐ引くためには、原理的にこの姿勢が必要なのです。
一画目二画目三画目までは、
思うように書いていただいてよろしいと思います。
「|」。
言葉で端的にいうと、
「体で引きます。」
これを、まっすぐ引き抜くことができれば、
「口」のちょっと右側に寄ったとしても、きれいに収まります。
楷書の場合は、ど真ん中を意識して、シンメトリーになるように、
何度も書く(引く)練習をしてみましょう。
必死と夢中
「中」という言葉、文字、一つには日本語、英語にしても、
様々な意味合いが存在しています。
それほどに、この言葉はいろいろなことを表現しやすいのですね。
「真ん中」をはじめ「内側」、「現在進行系」、「心の所在」、
僕の好きな、真ん中に餡が入った「モナカ」など。
あ、モナカは、もともと餡が入っておらず、
まあるく薄い煎餅が中秋の名月(最中の月)に似ていたことから、
餡なしでも、「最中」でした。
さて、このブログも、始めて数ヶ月といったところです。
皆さまお読みいただき、本当にありがとうございます。
何か自分が本当に好きなことで、毎日何らかを語り、
面白かったり面白くなかったりのバラツキも覚悟で、
続けられることはないものか。
事情あって、収益も考えて始めたこのブログですが、
当初はそんな気持ちもあって、千文字以上の記事を毎日投稿する作業に必死でした。
今でも、アクセス数そのものがそんなにあるわけではありませんし、
収益性は無いに等しい成績です。
けれども、この、毎日続けるという作業そのものの中で、
自分の経験や知識を今一度洗い直してみたり、
友人の意見をすぐに取り入れてみたり、
読み手という言葉を深く考えるようになってみたりと、
そうしている中で、別の成果が日々与えられているように思っています
しばらくは、少しずつ足しながら、引きながら、
まだまだ作業を加えて行きますが、このスタイルでしか、
書けることもありませんし、何より、日々楽しくなってくるので、
夢中で続けて行きます。
必死さというのは、どうも、辛さやもがきからの解放を求めて、
苦しまぎれ感が否めないのですが、
夢中になると、色々な事柄が全部自分に向かってくるので、
これを引き受けられる自分の心持ちが作られてくると、
楽しく、楽になってくるようです。
とどのつまり、面白くなくなったら、辞めた方がいい。
人の時間は思っているほど長くはないのですから、
なるべくならば、どう楽しい時間で人生を満たしてゆくか。
溢れず、渇かず。
ただし、楽してはいけないようです。
この「中」も苗字には多く使われていますね。
こんな面白いサイトを見つけました。
ご参考までに。
本日もお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。拝