漢字バカ200撰

漢字が好きなので、書と漢字の成り立ちから話を広げるブログ。広がらない時は、別のことを。

「北」の漢字 north

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 ホク(hoku)、きた(kita)

右向きの人と、左向きの人を背合わせにした、会意文字です。

文字の成り立ち上、「背」ありきで作られています。

王が儀式を執り行う時、南を正面に座るため、

背が「北」ということになり、

体の部位をあらわす「月(にくづき)」が取れて、

方角を示す「北」となりました。

 

 

「北」の個性

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小学校二年生で学習する、五画の常用漢字で、

部首は「ヒ」。

この文字も、色々な書き方が残されていますが、

ポイントは、三画目と四画目が、対角線上に引かれている事です。

これがきれいに極まっていれば、たいてい見栄えは良くなります。

もう一つは、

五画目をあまり下に長く引かないでおきましょう。

「北」は、イメージが「キリッ」としていますので、

だらーんとならないことが重要です。

 

「北」の街に生まれて

「あなたには、郷土愛がないのですか?」

と、問われたことがあります。

そうですね。

北海道が、札幌が、すごく好きかというと、

そうでもないんだろうと思われても仕方がないくらい、

あちこちに移り住んで生きてきましたし、

北海道のイベント事に疎い。

ええ。執着がないといえばそうかもしれません。

でも、この街に帰ってきて七年が経ちますが、

今の所、よっぽどのことがない限りは、

どこかへ移り住む。ということは考えないでしょう。

それは、幸いにも僕を取り囲んでくださる人々が、

とても魅力的で、頼もしいからです。

でも、それは、北海道の人だから。という理由ではないと思います。

 

本州の方が抱く北海道のイメージは、僕が初めて上京した頃と今では、

ずいぶん変わったと聞きます。

それは、当時と今の、情報の入手経路の違いだと思っています。

どの街にも人々の特色はあるし、

僕の感覚では、人そのものはそんなに変わりないな。と感じます。

 

本音を言いましょう。

 

条件が揃っていないと暮らしづらいし、

インフラは特に、燃料が高いし。

車がないとできないことの方が多いし。

札幌で豊かに楽しく暮らすこととは、

僕にとってはハードルが高すぎる。と、感じる日々ではありました。

 

でも。

 

それと、幸せに生きる。ということとは、全く別の話です。

 

と、そんなことを根っこから教わった街です。

 

何が、それを教えてくれるのか。

 

「不便」ということを、どのように受け止めるか。

 

実は、「北」という文字には、別の意味がまだあります。

「そむく」「にげる」という意味と読みです。

「敗北」と使うのは、「敗れてにげる」から。

「北」のイメージに「荒涼(荒れ果てて、何もなく、精神的にも荒んでいる様子)」

とした感じが付きまとうのも、この言葉からです。

 

 

だからと言って、人までそうかというのは違います。

僕の目から見ると、常に何をどうしたらいいのか。を考えてる人々。

この不便な場所だから。寒い場所だから。それは、北の土地だから。

だから、これでいいってことがないし、それを追求してゆくと、

結局は、それによって得た幸福感を誰かと共有したくなる。

それが、人によっては、押しつけがましかったり、そのように感じるのは、

伝え方が、まだいまいちへたくそだったりするからでしょう。

北の人々とは、そういう人々だと思います。

 

過去にこんな記事に、

僕が思う「北」について書いています。

 

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よろしければどうぞお読みください。

本日もお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。拝

 

◇「北」を含む名前における当ブログの過去参考記事◆ 

 

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