「裕」の漢字 well-to-do 〜ゆたか〜
ユウ(yuu)、ゆたか(yuta-ka)、ひろい(hiro-i)、ゆるやか(yuruya-ka)
読みの音で構成された形声文字です。
「谷」は「ヨウ」と読まれ、神の御姿を表していて、
「渓谷」と使われる「谷」の文字とは、
出処が違う文字です。
祷りを捧げ、かすかに現れた御姿を「容」といい、
それを見たいと乞い願う気持ちの根元を、「欲」といいます。
ころもへんがついているのは、
祷る者の衣服の上に、言葉に表せられないような雰囲気が宿り、
それが、ゆったりとたおやかにまとわりつく様子を示していて、
それが、「裕」になりました。
※ 白川静 常用字解より一部引用
「裕」の個性
常用漢字で、十二画の構成。部首は「ころもへん」。
優しく、雄々しいイメージで書きます。
具体的には、細かい一点一画に時間をかけて書いてゆきます。
動画は、創作で書いていますが、
ころもへんに、細かい画が密集していますが、
焦らずゆっくり筆を進めましょう。
「谷」の「口」部分があまり小さくならないように、
上の四画が、この字の佇まいを支配しますので、
このゆったりした雰囲気をしっかり支え、
持ち上げるようにビシッと書きます。
◇「裕」を含む名前における当ブログの過去参考記事◆