漢字バカ200撰

漢字が好きなので、書と漢字の成り立ちから話を広げるブログ。広がらない時は、別のことを。

「美」の漢字 lover of the beautiful 〜美を愛する〜

 

f:id:hokushin_myouken:20180618072459j:plain

ビ(bi)、み(mi)、うつくしい(utsuku-shii)、よい(yoi)、ほめる(homeru)

「羊」は、上半身を前から見た形で、

「美」は、羊の後ろ足まで加えてみた形。

では、下半身は?となると、

「羍」(たつ)という漢字があります。

子羊が生まれおちる形がこちらで、

成熟した羊の美しさを「美」といいます。

「欠陥がない」という意味あいで使われていました。

 

「美」の個性

youtu.be

小学校三年生で学ぶ、9画の常用漢字で、

部首は「羊」。

この文字のポイントは、「羊」と「大」の横線を、

いかに文字どおり美しく平行に引くか。です。

活字では、「大」の横棒よりも、

その上の六画目の横棒が長く書かれますが、

自筆の場合は、大はやはり大きく書いた方が、

極まりが良くなります。

本来は、最後の九画目はしっかりと祓いますが、

書で表現する場合には、点で止める書き方も存在します。

公的な文書(履歴書など)の場合は、祓った方がよろしいでしょう。

 

◇「美」を含む名前における当ブログの過去参考記事◆ 

 「珠美」(たまみ)

hokushin-myouken.hatenablog.com

 

 「裕美」(ひろみ)

hokushin-myouken.hatenablog.com

 

 「美則」(よしのり)

hokushin-myouken.hatenablog.com

 

 「友美」(ともみ)

hokushin-myouken.hatenablog.com

 

「美鈴」(みすず)

hokushin-myouken.hatenablog.com

 

「克美」(かつみ) 

hokushin-myouken.hatenablog.com

 

「寛美」(かんび) 

hokushin-myouken.hatenablog.com

 

 「美子」(よしこ)

hokushin-myouken.hatenablog.com

 

「亜美」(あみ) 

hokushin-myouken.hatenablog.com

 

 「一美」(かずみ)

hokushin-myouken.hatenablog.com

 

美を愛する

 

美は、狂気だと思う。

美について、明確なことはないのだと、

いつも思う。

けれども、美を誰かと共に有することができると、

人と人は、距離を近づけることができる。

何が美であり、何が美ではないのか。

という割り振りというのは、実はないのだと僕は思う。

共有すべき価値かどうか。という基準なのだ。

だから、この世に美は溢れかえっているとも言える。

心で感じるものというのは、やはり、正解がないのだ。

だから、突き詰めれば突き詰めるほど、

巷に溢れている基準からいっとき、突出するから、狂気となる。

その狂気が、次の美の基準を作るにたる美であるかどうかで、

作品は名作となり、佇まいは所作となり、技は秘伝となる。

自然は、常にその基準を超えてゆくのだから、

やはり、地球そのものが作り出す美に、

人間が敵うことはないのだ。

人智をはるかに超えたもの。であるし、制御できることもない。

これを有するのは、心のみで、

美を愛し、美を生み出すこととは、狂気以外のなにものでもない。

逆を言うと、狂気を有しない限り、美は生まれることがない。

 

美は、厄介なのだ。

 

本日も狂気のブログにお立ち寄りいただき、誠にありがとうございます。

おやすみなさいませ。拝